築40年の中古マンション購入① 経緯1

 2020年春、新型コロナ真っ只中、賃貸生活の私たち家族はついにマンション購入を決断することになりました。来年から小学生になる子供がおり、入学までには自宅を購入しようと以前から夫婦で話しあっていたため、まさにタイムリミット1年というギリギリのタイミングで動き出すことになったのです。
 もともと私は田舎の戸建てでのんびりと生活したいという思いがありましたが、妻は都会思考がとても強く一切譲りません。何度も何度も話し合いを重ねましたが1年という期間ではとても折り合いがつかず、このまま子供が小学校に入学すれば、ますます住宅購入が遠のきそうだと思い、泣く泣く田舎生活を諦め、妻の希望を叶えることにしました。
 

 我々夫婦は、家を建てるなら「古いもののもつ表情や素材の質感を大事にした空間」にしたいと話しておりましたが、妻希望のエリアは、土地の値段が高く、新築戸建てを建てるにはかなりのお金がかかります。我々の財力では無理なローンを組むか、かなり小さい戸建てしか建てられず、とても理想の空間にはなりそうにありません。新築マンションやリノベ済の中古マンションも検討しましたが、どうしてもピカピカの内装は我々のイメージに合いませんでした。どうしたものかと悩んでいたところ、私の親戚が建築家で、最近中古のマンションをフルリノベーションしたという話を聞いたため、一度見せてもらうことにしたのです。
 

 尋ねたマンションは都会の真ん中にある築40年ほどのマンションでした。古びた外観でしたが、室内はというと、室内には剥き出しのコンクリートの梁、キッチンにはテラゾーの腰壁。古いものと新しいものの融合した素晴らしい自宅でした。色々と話を聞きく中で、リノベーション費用も、間取りや設備、材料などを検討すれば比較的調整が可能ということでした。築古のマンションを購入して価格を抑えればその分リノベーション費用に当てることができて、我々の理想が叶うかもしれないということでした。その上できることはなんでも協力する、と頼もしい一言に、我々も築古中古マンション+フルリノベーションの方向で話がまとまりました。
 

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