築40年の中古マンション購入④ 値引交渉

 前回の続き・・・築40年の中古マンションを再度、建築家と見学し、色々な疑問に納得しついにマンション購入を決意するのでした。
 建築家との話では100平米をフルリノベーションするとなると、解体費などを含め1500万円はかかるとのことで、マンションの購入価格を含めれば予算をかなりオーバーすることになります。なのでどうしても売主さんへ値引きをお願いしなくてはなりませんでした。

 すぐに不動産の担当者に連絡し価格の交渉に入りました。フルリノベーションしたいため予算がかかること、素晴らしい眺望のこの部屋を大切にしたいことなどを、担当者に丁寧に説明し売主さんに交渉しに行っていただきました。値引額は200万円で交渉をお願いしました。
 
 元々相場よりも安かったこともあり、無理な交渉と思いましたが、ベテラン担当者さんに頑張って交渉していただき、奇跡的に売主さんに応じていただくことになりました。

 夫婦でとても喜びましたが、それでも予算的に300万円ほどオーバーです。リノベ費用を圧縮すべく親戚の建築家と何度も話し合いを行うのでした。

マンション購入の際、値下げできた理由

① 不動産屋さんを介して売主様に丁寧に値引き理由を伝えてもらった。
  
 以前からこのエリアでマンションを探していたこと、自分たちがこのマンションのことをとても気に入りぜひ購入したいこと、自分たちの理想の空間にするためにどうしてもリノベーションが必要で費用がかかること。今後も大切に住み続けたいことなどを不動産屋さんに説明してもらいした。

② タイミングが良かった

 コロナ真っ只中で、不要不急の外出を控えている状況でした。そのためほとんど不動産の売買が行われていなかったらしく、ネットで出ていた価格が相場よりも安く出ていたこと。売主さんが戸建てを購入するためにマンションを早く手放したかったことなど、とても良いタイミングで購入

③ 不動産屋が売主の仲介をしていたこと

 不動産屋さんが売主さんの仲介をしていたことが値引き交渉の大きなポイントだったと思います。

 不動産屋は、売主側の仲介(A不動産)と買主側の仲介(B不動産)に分かれることが多いと思います。マンションを売りたい人がA不動産に「うちのマンションをこの〇〇円で売って欲しい」と依頼します。一方、マンションを買いたい人がB不動産に「このマンションが欲しいのですが・・」と依頼すると、B不動産A不動産を通して売主に交渉することとなります。交渉が成立すれば、A不動産は売主側から手数料、B不動産は買主側から手数料をもらうというのが通常の流れです。

 ですが私たちの場合は、売主側の仲介もA不動産、買主側の仲介もA不動産という形だったため、A不動産が直接、値段の交渉をしてくました。値引きによって不動産屋側の利益も当然減りますが、売主と買主の両方からの手数料が入るため積極的に交渉してくれたと思います(別の不動産屋が仲介する買主が現れれば、手数料が売主側からしか入りません・・・)。またコロナ禍で不動産屋側も少しでも取引を成立させたいという思いもあったと推測できます。

 以上が私が思う中古マンションの値引きのポイントだと思います。無理な値引きは不動産屋に嫌がられることもあると思いますが、タイミングがあえば応じてもらえることもあると思います。まずは丁寧に事情を説明してみてはどうでしょうか。

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